新築

素材選び一つからこだわることができるのは、注文住宅ならではの魅力の一つ。
建て売りの新築住宅にはない、間取りやデザインの工夫も叶うため、世界で一つだけのマイホームが出来上がります。

プロの目線からお客様のライフスタイル、将来を見越した使いやすい部屋の設計や、居心地の良いレイアウトをご提案。
ご家族皆様が安心・安全に長く住まえる家づくりをいたします。




~集成材と無垢材のメリット・デメリット~

○集成材
集成材は、ラミナと呼ばれる挽き割った板材を接着剤で貼り合わせたもの。
これを一本の柱や梁として構造躯体に使います。
100年ほど前にドイツで生まれた材料で、日本の住宅に使われるようになってから、まだ十数年という、歴史の浅い材料です。

メリット:
・品質が安定しているため扱いやすい
木材は根元から木の先まで、使う部位によって強度やしなやかさが異なります。
集成材は性質の異なる部位を切り分けて接着しているため、品質や強度にばらつきがなく、扱いやすい木材だと言えます。

・無垢材に比べて割れや反りが出にくい
木材には水分が含まれていて、長年使うと乾燥して、反りや割れが発生します。
集成材の材料になる小さな木材はよく乾燥されているので、反りや割れが少ない木材です。
木材に反りが出ると、反りに合わせて床や壁が微妙に動き、床に隙間ができたり、壁にひびが入ったりすることがありますが、集成材は木材の形が変わりづらいので、隙間やひびが出づらいのです。

デメリット:
・集成材は無垢材に比べて耐用年数が短い?
しばしば「集成材の寿命は使われている接着剤の寿命」と言われることがあります。
接着剤は人工物なので、自然物の木材に比べて劣化が早いため、集成材は無垢材に比べて耐用年数が短いと言われています。

・集成材は体に悪い?
集成材に使われている接着剤の中には、シックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドを出すものがあります。
ただし、安全基準が設けられているため、そこまで神経質になる必要はありませんし、近年はホルムアルデヒドを出さない接着剤も開発されていますので一概に体に悪いとは言い切れません。

○無垢材
伐採した木を乾燥させて作った「天然」の木材です。
こちらも建材として、家の様々な箇所に使われますが、主にフローリング材や柱など、目に見える部分に使われることが多い木材です。

メリット:
・美しい木目と経年変化が楽しめる
無垢材の魅力は、美しい木目です。
木によってひとつひとつ違う木目は室内にぬくもりを生み出してくれます。
また、無垢材は長年使うことで、深い飴色になり木目も美しくなっていきます。これは集成材にはない魅力です。

・調湿性と断熱性が高い
無垢材は湿気の多い日は水分を吸収し、乾燥している日は水分を放出して湿度を一定に保とうとするため、室内の湿気を一定に保ってくれます。
また、コンクリートの2倍と言われる断熱効果があるため、夏は涼しく、冬は暖かい部屋をつくることができます。

デメリット:
・扱いに技術が必要
集成材のメリットでも紹介しましたが、無垢材はそれぞれ異なる性質を持つため、扱いが難しい木材です。
原料となる木が育った年数や環境、乾燥の度合い、木の種類などその違いは千差万別。
この木の性質を理解し、適切に扱える大工さんは現代では数少なくなっています。

・床や壁にひびや割れが出やすい
こちらも集成材のメリットで紹介しましたが、無垢材は集成材に比べて反りや割れが出やすい木材です。
そのため、長年使うと、木材や壁にひびが生じたり、床に隙間ができやすくなります。
現在数多くの住宅メーカーや工務店が木材として集成材を使うことが多いのは、変形しやすい無垢材がクレームにつながるからです。
木材が変形しても、家の強度には問題がないことも多く、必ずしもデメリットになるとは言い切れません。

~断熱について~
◆外張り断熱
外張り断熱とは、断熱材を柱や梁などの構造躯体の外側に張りあげる方法です。

メリット:
構造躯体を家の中の空間に入れるので、屋外の過酷な環境から守ることができるので、充填断熱と比較して構造材躯体が長持ちするといわれています。
また、気密がとりやすく(家の隙間を小さくすることができ)断熱材が取り付けやすいため、施工するときのミスが少なくなります。
また、構造躯体の外側に断熱材を施工しますので、比較的施工が容易で、長期間にわたって、気密性が確保できる可能性が高いです。

デメリット:
外張り断熱は、構造躯体の外側に断熱材を取り付けますので、厚い断熱材は取り付けできません。
簡単に言うと、断熱できる限界があるのです。
外張断熱だと重たい壁が使えないなどと言われることがありますが、これは、重たい壁によって外壁が垂れさがってくる可能性を指摘したものだと考えられます。
長い専用のビスなどを使い、決められた間隔で留め付けていけばそれほど問題となる訳ではないです。
ただ、『専用のビスを使い決められた間隔で留める』施工がしっかりと行われていることが重要です。

◆充填断熱
充填断熱とは、柱の間に断熱材を入れる方法です。

メリット:
もともと空間となっている柱の間に断熱材を入れるため、外張り断熱と比較すると厚い断熱材を入れることができます。
繊維系の断熱材など安価な断熱材を使用することで、建築コストを抑えることも可能です。
ただ、鉄骨造は構造材が鉄のため、外の寒さを室内に伝えてしまい、熱逃げや結露などを誘発してしまいます。
また、コンクリート造は躯体の間に断熱材を入れることができませんので、この方法は採用できません。
コンクリート造の場合は、ひと昔前に話題になった、外断熱、内断熱と言う呼び方をして区別しています。

デメリット:
充填断熱は、断熱材と気密の施工面で注意が比較的難しいです。
たとえば、筋交いがある場合、筋交いが断熱性能を落とす原因となります。
というのも、木は鉄やコンクリートに比べると熱は通しにくいのですが、断熱材と比較すると、2.5倍以上熱を通しやすい材料です。
そのため、目標の断熱性能を確保するためには少し工夫が必要で施工は簡単ではありません。

 

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